【平昌で輝け】久保英恵 ゴールで未来照らせ 35歳「氷上のスナイパー」

[ 2018年2月2日 11:00 ]

スマイルジャパンのエース久保
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 人は畏敬の念を込めて、スマイルジャパンのエース・久保英恵(35=西武)を「氷上のスナイパー」と呼ぶ。中学3年で初めて日の丸を背負ってから20年。得点を重ねてきた35歳は、謙遜しながら笑う。「スナイパーと呼ばれても、エースと呼ばれても、あまりピンとこない。そんなに得点を決めているイメージがない」。ターゲットは夢舞台でのゴールだ。

 98年長野以来、16年ぶりに日本が五輪に出場した4年前のソチも、久保は得点源の期待を背負っていた。懸命にパックを追ったものの、5試合で1得点。「結果を残すべき立場だったのに、何もできなかった」。チームも5連敗を喫し、長野も含め五輪で10戦全敗。「もうアイスホッケーに目を向けてもらえないんじゃないか」。ソチ後の引退も考えていたが、危機感が体を突き動かした。

 16年7月に山中武司監督が就任。徹底した筋力強化が始まった。かつて懸垂は1、2回で限界に達し、ベンチプレスもMAX50キロ。「か弱かったなあ、昔の私」と1年半前を振り返るが、17年2月の五輪最終予選時には懸垂14回、ベンチプレスは68キロに。「この年になってもまだ、伸びしろってあるんですよ」。昨年末に右手首を痛めたが、1月下旬の国際壮行試合に出場。実戦感覚を失わず、平昌に臨むためだ。

 チームでは36歳の小野粧子に次いで2番目に年長。好きなバンドや流行したお笑いのギャグなど、若手との世代ギャップを感じることも多いが、リンクに立てば呼吸はピタリと合う。「終わってみないと分からないけど、(22年の)北京五輪を目指す確率は1%くらいじゃないかな。私がずっといると、代表のこれからが心配になる」。集大成のゴールで、スマイルジャパンの未来を明るく照らす。

 ◆久保 英恵(くぼ・はなえ)1982年(昭57)12月10日生まれ、北海道苫小牧市出身の35歳。4歳でアイスホッケーを始める。10年に一度現役を引退したが、ソチ五輪を目指して復帰した。13年10月に太陽生命に入社、所属チームは西武。1メートル68、64キロ。

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