神戸製鋼 パナに14連敗 花火で中断も盛り上がらず…

[ 2016年9月3日 05:30 ]

<神戸製鋼・パナソニック>パナソニックに完敗し、ガックリする神戸製鋼の選手たち

トップリーグ第2節第1日 神戸製鋼6―30パナソニック

(9月2日 神戸ユニバー競技場)
 神戸製鋼はパナソニックに屈辱のノートライで6―30で敗れ、今季1勝1敗となった。日本選手権の1試合を含めて昨季まで13連敗だった天敵にまたも屈し、これで14連敗。今季就任したジム・マッケイ新ヘッドコーチ(HC、49=オーストラリア)の攻撃的ラグビーをもってしても青い壁を破れなかった。4連覇を狙うパナソニックは開幕戦の敗戦をボーナス点付きの快勝で払拭し、1勝1敗とした。

 何度もかき回されてきたCTBバーンズに後半34分にトドメの一撃を刺されると、5431人の観衆の一部がサーっと引いていった。隣接するほっともっとフィールドではプロ野球・オリックス―日本ハムが開催。前半にはお隣さんから花火が上がって、2分近くゲームが中断した。盛り上がる要素はあったものの、神戸製鋼の攻撃は湿ったままだった。

 「密集とハンドリングスキルの精度が十分でなかったのが大きかった」

 フランカー橋本主将は天を仰いだ。パナソニックは筑波大4年生のSO山沢のほかに森谷、藤田の新卒をスタメンに起用。チームとして成熟していないのは明らかでも、ここ数年の負けパターンであるターンオーバーからの逆襲でトライを奪われ、後半に痛めつけられる毎度の形で対戦14連敗になった。

 3年連続でヘッドコーチ(HC)が交代。昨季までの守備型から今季は攻撃型になった。その弊害か、3連覇中の王者とは対照的にチームに核となる戦術が根付いていない。ロック伊藤は「それはあると思う。これから成長していきたい」と厳しい表情。プレーオフがない今季。優勝に向けてこの1敗は相当痛い。

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2016年9月3日のニュース