ホステスプロ穴井1差2位 1W荒れず「とても“いい子”」

[ 2016年9月3日 05:30 ]

<ゴルフ5レディース初日>2番、ティーショットを放つ穴井詩

ゴルフ5レディース第1日

(9月2日 北海道美唄市 ゴルフ5カントリー美唄コース(6364ヤード、パー72))
 ホステスプロが周囲を喜ばせる好スタートだ。大会主催のゴルフ5と所属契約を結ぶ穴井詩(らら、28=ゴルフ5)が6バーディー、ボギーなしで今季自己最少の66をマーク。6アンダーで首位と1打差の2位につけた。申ジエ(28=韓国)がトーナメントコース記録に並ぶ65で回り、7アンダーで首位に立った。表純子(42=中部衛生検査センター)は200試合連続出場を達成した。

 米国仕込みの豪快なショットが戻ってきた。ホステス大会でツアー初優勝を狙う穴井は「1Wがさえていた」と持ち味の復調に手応えを感じていた。

 平均飛距離は270ヤードとツアー屈指の飛ばし屋。飛距離の代償か、時には左右へと荒れる方向性もこの日は申し分なく、「今日はとても“いい子”でした」。出だしの1番でフェアウエーからの第2打を3メートルにつけてバーディーが先行すると、1Wの好調さに比例するようにアイアンショットも切れた。3番パー3は7Iでのティーショットをピンの根元30センチに刺すと、4番は残り137ヤードの第2打を9Iで1メートルに絡めて連続バーディーを奪った。

 原点回帰で調子を取り戻した。今季は1Wの調子が上がらず、シャフトを取っ換え引っ換えしたが、「今週はしっかり結果を出したいから」と昨年まで使用していたシャフトに戻した。さらに、「最近はサボっていた」というドリルも再開。バランスディスクに乗りながらスイングするドリルで、続けることでスイングのリズムやバランスが奇麗に整うという。「やっぱりサボっちゃ駄目ですね」と頭をかいたが、初心に立ち返ったのも結果を出して所属先へ恩返ししたいとの思いが強いからだ。

 同じゴルフ5所属で妹分の武尾咲希も首位と3打差の4位と好発進し、「ホステスプロの活躍は刺激になる」と姉貴分は発奮している。「上にいる人(首位の申ジエ)は手ごわいけど、相手を見ても仕方ない。自分のプレーをしたい」。初めての勝利の美酒は、09年から長く支えてもらっている所属先と分け合いたい。

 ◆穴井 詩(あない・らら)1987年(昭62)11月11日、愛知県岡崎市出身の28歳。父・幸二さんに勧められ11歳でゴルフを始める。教員の父の仕事の関係で14歳で米ボストンに移住。ノバ・サウスイースタン大(米国)を中退し、米国でミニツアーに挑むも07年に帰国。キャディーをしながら練習を積み、08年のプロテストに一発合格した。名前の詩は父が「音楽が好きになるように」と付けた。1メートル65、58キロ。

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2016年9月3日のニュース