１６歳・池江は６位　メダル届かずも日本人初の56秒台マーク　女子100バタ

＜水泳＞女子１００ｍバタフライで６位に終わった池江

リオデジャネイロ五輪競泳 女子１００メートルバタフライ決勝

（8月7日）
　女子１００メートルバタフライ決勝に、池江璃花子（１６＝ルネサンス亀戸）が出場し日本新記録となる５６秒８６で６位。メダルには届かなかったが、日本人初となる５６秒台をマークした。

　池江は準決勝同様に前半は控えめなレース。７番手でターンし、後半に勝負をかけた。後半はレースプラン通りに追い上げを見せ、またも日本記録を更新。３位まで０秒２３差とわずかにメダルには届かなかったが、日本人初となる５６秒台をマークした。

　レース後には「メダルは獲れなかったですけど、とにかく５６秒台を出せて、また自己ベストを更新できてうれしいです」と充実した表情。レース前は笑顔を見せていたが「すごく緊張していた」と振り返った。明日は２００メートル自由形の予選を控えるが「気持ちを切り替えて準決勝、決勝に進めるように頑張りたいです」と語った。

　今大会は日本勢最多となる７種目にエントリー。１００メートルバタフライでは予選でいきなり５７秒２７の日本新記録をマークし、続く準決勝ではそれを上回る５７秒０５を叩き出して全体の３位で決勝に進出した。

　準決勝では、前半に飛ばして後半にバテた予選を反省して「前半控えめに」と作戦を変更。このプランがはまって日本人初の５６秒台が視野に入り、「とにかく５６秒台という目標を達成したい」と新たな目標を掲げていた。

　体脂肪が２０％近い女子選手もいる中、池江は１１～１２％台。昨秋解禁した“筋トレ”の効果も表れ、体重は春から２キロ増とパワーアップした。両手を広げた時のリーチは身長より１４センチも長い１メートル８４。海外勢にも引けを取らないミラクルボディーで三重県選手権（７月１０日）では、５０メートルバタフライで２５秒５０の日本記録を更新していた。