新・九重親方「師匠の相撲道を一生守る」棺に大好きだったカトレア

[ 2016年8月8日 05:30 ]

九重親方(左)の挨拶する隣りで涙をこらえる(右から)長女・優さん、次女・梢さん、長男・剛さん

元横綱・千代の富士、先代九重親方 葬儀・告別式

(8月7日 東京都墨田区 九重部屋)
 7月31日にすい臓がんで死去した元横綱・千代の富士の先代九重親方=秋元貢さん=(享年61)の葬儀・告別式が7日、東京都墨田区の九重部屋で営まれ、角界関係者ら約1000人が参列した。棺には親方が大好きだったカトレアの花が添えられ、最後は新師匠の九重親方(元大関・千代大海)が「師匠から教わった相撲道を体全体に焼き付け、一生忘れずにこれからも守っていきます」とあいさつ。「千代の富士、日本一!」などと声が掛かった中で部屋を出発した霊きゅう車は両国国技館に立ち寄り、慣れ親しんだ思い出の地に別れを告げた。

 参列者の中にはリオ五輪を直前に控えたレスリング女子日本代表の栄和人監督の姿も。53キロ級で五輪4連覇を狙う吉田沙保里も故人と親交が深く、先月2日の壮行会の際にもビデオメッセージで激励してくれた。10日に吉田らとともにリオへと出発する栄監督は「本当は吉田選手も今日来たかったが、調整してしっかり金メダルを獲ることの方が親方は喜ぶ」と愛弟子の思いを代弁していた。

 ▼主な参列者 釜本邦茂、栄和人、原辰徳、細川たかし、山本寛斎、八角理事長、出羽海親方、山響親方、藤島親方、友綱親方、阿武松親方、錣山親方、錦戸親方、振分親方(敬称略)

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2016年8月8日のニュース