錦織2年ぶり3回戦進出 元世界25位に苦戦も意地の逆転勝ち

[ 2016年7月1日 05:30 ]

男子シングルス2回戦でベネトーと対戦した錦織(AP)

 テニスのウィンブルドン選手権第4日は30日、英ロンドン郊外のオールイングランド・クラブでが行われ、男子シングルス第5シードで世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)は2回戦で同547位のジュリアン・ベネトー(34=フランス)と対戦。4―6、6―4、6―4、6―2で逆転勝ちし、3回戦に進出した。

 昨年は1回戦でボレリ(イタリア)をフルセットの末に下したが、左ふくらはぎ痛のため、2回戦を棄権しており、16強入りした2014年以来の2回戦突破。

 第1セットは互いにサービスゲームをキープする展開。第7ゲーム終了時に雨のため中断。錦織は再開後の第8ゲームをラブゲームでキープしたものの、4―5の第10ゲームでブレークを許し、このセットを4―6で失った。

 第2セットもブレークの糸口をつかめなかった錦織だが、3―3で迎えた第7ゲームでようやくブレークに成功し、このセットを6―4で奪取。続く第3セットは2―2からの第5ゲームでベネトーのサービスゲームをブレーク。第6ゲームでブレークポイントのピンチをしのぐと、第7ゲームもブレークに成功。第8ゲームでブレークバックを許したものの、6―4で押し切った。

 第4セットは第1ゲームでいきなりブレークに成功。さらに第5、第7ゲームもブレークして6―2で圧倒。度重なるけがで長期離脱し、世界ランキングを547位まで落としているとはいえ、自己最高25位のベネトーに苦戦を強いられたが、最後は世界6位の意地を見せつけた。

 3回戦では世界42位のアンドレイ・クズネツォフ(25=ロシア)と対戦する。錦織とクズネツォフの過去の対戦は1勝1敗。2010年のエイゴン国際の1回戦で顔を合わせているが、その時は錦織が途中で棄権、今年の全仏オープンテニス2回戦では6―3、6―3、6―3のストレートで勝利している。

続きを表示

この記事のフォト

2016年7月1日のニュース