錦織 センターコートで初勝利「他のところよりも凄く神聖な感じ」

[ 2016年7月1日 02:53 ]

男子シングルス2回戦で勝利し、ベネトー(右)と握手を交わす錦織(AP)

 テニスのウィンブルドン選手権第4日は30日、英ロンドン郊外のオールイングランド・クラブでが行われ、男子シングルス第5シードで世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)は2回戦で同547位のジュリアン・ベネトー(34=フランス)と対戦。4―6、6―4、6―4、6―2で逆転勝ちし、3回戦に進出した。

 ――第1セットの相手が高い集中力を発揮していた。

 ストローク戦でかなり押されていたので、それをどうにかしないととは思っていた。あのブレークされた数ポイントが悪かっただけなので、そんなに落ち込みすぎず、自分ももちろん良くなりましたけど、相手もセカンドサーブと4セット目は落ちてましたので、それは助かりましたけど、より深いボールを打つのを心がけたり、ちょっとフラットの球がフォアもバックもディフェンスが良かったので、スピン量を増やしたり、ちょっと変えてはいきました。

 ――きょうの状態でセンターコート初勝利を挙げるとは思ってなかった。

 特に何も考えてなかったです。センターということも意識してなかったですし。もちろん特別にセンターに入る前に心構えはありますけど、特に意識はしなかったので、まあ普通の2回戦として捉えていました。

 ――1セット目はうまくいってなかったが、どう戦ったのか。

 一番苦戦したのはディフェンスですね。クロスに。凄く直球のボールが深かったので、それをどうにかしなければと思っていましたし、フォアもミスも多かったので、なるべくそこも意識しながら、少しリズムを変えたり、一定のリズムになると凄く彼のストロークはうまいので、なるべくそれを変えようと思いました。

 ――芝に慣れたと言っていたが、良くなったのか。次の相手はフラットに来るが。

 やってみなと分からないですけど、芝が得意そうなテニスはするので、どちらかというときょうと同じように一定のリズムでやってしまうと、テンポは良い選手なので、フォアもバックもフラットで打ってこれるので、それには一番注意してやらないと。まだ直さないといけないところはたくさんありますけど、だいぶ心地よく(芝で)プレーできるようになってきています。

 ――ベネトーの最近のケガは知っていたのか。

 もちろん結構離脱していたのは知っていましたけど、あんまり考えてなかったですね。もう何試合も出ていますし、復帰戦というわけでもないので。普通の心持ちで試合には入りました。

 ――不安があると試合に向き合うのが難しいが、だんだんと集中力が研ぎ澄まされていた。

 きょうは集中してやっていましたね。2日空いてくれたので、だいぶ治ってきているのは事実なので、凄く試合に集中して、1セット目を取られても、落ち着いて先に(2セット目は)ブレークできたので、きょうは試合にも集中できていたと思います。

 ――中2日になった影響と、次の試合に向けては。

 あんまり(順延は)経験はなかったですけど、ずっと昨日は初めてくらい、こんなに雨が降ってくれと頼んだことは(なかった)。それくらい助かったのは助かりましたし、ここから明日から続くのは大変ですけど、とりあえず今日勝てたのを収穫として、明日からはどうなるか、しっかり体を見ながらやっていこうと思います。

 ――バックハンドのフィーリングが良かった。コートが変わったことは。

 バックは良かったと思います。後半になるにつれどんどん攻めて行く形もできていたので、バックもそうですけどフォアも徐々に良くなっていたので。コートはそんなに、俺が、何で俺をセンターに入れたんだろう(と思った)。テレビ局のせいかと。もうちょっと他に(センターにふさわしい選手が)いたかなと思います。

 ――今もちょっと疲れているように見える。

 いや、元気もりもりです。

 ――他の4大大会のセンターとの違いを感じたか。

 一番感じたのはロッカーから入口に入るまでの光景が、一番センターでやるんだと感じるというか。あそこの道のりが他のところよりも凄く神聖な感じはしました。決勝終わった後に映像でフェデラーとか歩いていたのを見ていたりしたので、そこの光景というのは他のところよりも、トロフィーが飾ってあったり、何か感じましたね。

 ――体調はどの程度上がったのか。順延になったときの心境は。

 体調はまあきょうは1試合目よりは、はるかに良かったのは事実なので。さすがに4セットはやっているので、100%に戻ることはないでしょうけど、明日1日空かないのは少し心配ではあります。昨日は途中家に帰って、昼寝したり、ゆっくり過ごしたので、特にストレスにもならずにゆっくり過ごせました。

 ――サービスゲームはどういうことを意識していたのか。

 きょうは(1回戦よりも)はるかにリターンがうまい選手だったので、特にセカンドには気をつけていました。叩かれるのを結構想定はしていたので、なるべくスライスを混ぜたり。ファーストの入りはそこまで100点ではなかったですけど、しっかりフリーポイントも得れてましたし、きょうは少し自信もあったので、結構打っていきました。

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