桐生、あごひげ剃ってスッキリ“脱・最遅スタート”

[ 2016年5月20日 09:45 ]

男子100メートル予選 10秒47で準決勝に進んだ桐生祥秀(右)

 陸上の関東学生対校選手権第1日が19日に日産スタジアムで行われ、男子100メートル予選に出場した日本歴代2位、10秒01の記録を持つ桐生祥秀(20=東洋大)は向かい風1・7メートルの条件で走り、10秒47だった。最後は流す余裕を見せて5組の1位。全体4番目だった。“脱・最遅スタート”で日本人初の9秒台を狙う。20日に準決勝、決勝が行われる。

 不名誉なレッテルを早くはがしたい。余裕しゃくしゃくの10秒47で予選を突破した桐生が今大会の目標を掲げた。

 「今回は“最遅(さいち)”と呼ばれないようにしたい。最も遅いではなく、最も速くいきたい」。気にしているのは8日のセイコー・ゴールデングランプリ川崎だ。号砲反応タイムは最下位。出遅れが響いて、10秒27の4位だった。

 リベンジの一戦は、納得のスタートを切れた。「セイコーだけミスったというふうに頭に入れている。今回はいつも通り」。当然とばかりの涼しい顔には、前走時に蓄えていたあごひげがなくなっていた。気持ちの切り替えも完了した。

 「大学の大会なので。(はやしていたのは)特に意味はないですよ」

 第3走者を務めた400メートルリレーは東洋大が予選落ちしたことで、20日は100メートルの準決勝と決勝に集中する。「準決勝からはそこまで流せない。気分も高まるし、9秒台を視野にやっていく。最低でもシーズンベスト。自己ベストも狙いたい」。強気の姿勢で10秒の壁を破る。

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2016年5月20日のニュース