怪物中3 三田真弘1差2位!遼超え最年少Vへ好発進

[ 2016年5月20日 05:30 ]

第1日、4アンダーで2位のアマチュア、三田真弘

男子ゴルフツアー関西オープン第1日

(5月19日 和歌山県橋本市 橋本カントリークラブ=7127ヤード、パー71)
 21世紀少年が首位と1打差の2位と好発進した。アマチュアの三田真弘(14=岡山・京山中)が7バーディー、3ボギーの67をマーク。練習もスイングも独学の21世紀生まれが史上2番目のツアー最年少予選通過記録、そして史上最年少優勝に挑戦する。朴ジュンウォン(29=韓国)が66で単独首位。大会連覇を目指す片岡大育(27=Kochi黒潮CC)も2位の好スタートを切った。

 力強さの増した少年が文字通り大きくなった姿を見せた。14歳の三田がツアー3試合目で67をマーク。「ボギーも3つあるけれど、バーディーをたくさん取れて、自分のゴルフができました。満足いきます」と目力の強い顔をほころばせた。

 出だしでリズムに乗った。スタートの10番パー4で第1打を270ヤード飛ばし、7Iで1メートル弱に2オン。バーディー発進すると、11番もバーディー。12番パー5は5メートルの下りのパットを沈めて3連続でスコアを伸ばした。後半も3メートル前後のパットをきっちりと沈め、2バーディー。最後まで勢いは途絶えなかった。

 元祖21世紀少年だ。14年カシオワールド・オープンで史上初めて21世紀生まれの選手として出場。話題を集めたが、初日に79を叩くなどして予選落ち。昨年の同大会も2日間しかプレーできなかった。飛距離やパット、メンタル…。プロとの差を痛感した。

 壁を越えるべく「ご飯は必ずおかわりしている」と半年で身長は4センチ、体重は5キロ増。飛距離も20ヤードほど伸びた。グリーンが速いツアーを想定し、カップの50センチ先に仮想のカップを見立て、しっかり打つ練習を繰り返した。「下を向いているプロはいない。一番先頭で胸を張って歩くようにしている」と堂々とした立ち居振る舞いも意識した。

 アドレスで内股に構えるスイングも自己流なら、練習も全て一人で考え実践してきた。この日も、キャディーは東京で単身赴任中の父・謙二さん(47)が有休を取り務めたが、クラブ選択やライン読みは一人でこなす。「しっかり素振りして」、「落ち着いて」と声を掛けるだけだったという謙二さんは「仕事をしないキャディーです」と笑った。

 予選通過すれば史上2番目の年少記録となる。「まだ初日が終わっただけ。まずは予選通過が一番です」。伸び盛りの中学3年生が三度目の正直にチャレンジ。その先には石川遼の持つツアー最年少優勝への挑戦も待っている。

 ◆三田 真弘(さんだ・まひろ)2002年(平14)3月30日、岡山県出身の14歳。父・謙二さんの練習に連れられ、3歳でゴルフを始める。12年全国小学生ゴルフで優勝。14年カシオワールド・オープンでツアー初出場。家族は両親と妹。目標の選手はロリー・マキロイ。1メートル76、75キロ。

 ≪予選通過なら史上2位の若さ≫三田が予選を通過すれば14歳51日で、伊藤誠道(09年VanaH杯KBCオーガスタ)の14歳21日に次ぐ。

 ≪Vなら遼超え史上最年少≫優勝すれば石川遼(07年マンシングウェアオープンKSBカップ)の15歳245日の史上最年少を抜く。ちなみに国内女子の最年少優勝は勝みなみの15歳293日。

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