競泳の米国代表チーム、ジカ熱避けるため五輪直前合宿地を変更

[ 2016年5月20日 16:53 ]

米国競泳代表候補のケイティー・レデッキー(AP)

 リオデジャネイロ五輪に出場する競泳の米国代表チームが、プエルトリコでの直前合宿(7月末)をキャンセル。最終合宿はジョージア工科大のプールがあるアトランタで行うことになった。理由はプエルトリコでジカ熱の感染者が数百人出ていることで、今月30日と31日に同じプエルトリコでマーリンズ対パイレーツの公式戦2試合を行う予定だった大リーグは試合会場をすでにマイアミに移していた。

 この大リーグの対応を受けて米国代表チームのフランク・ブッシュ・ディレクターは19日、全選手とコーチに対して最終合宿地の変更を文書で通達。ジカ熱は妊娠した女性が感染すると生まれた子どもが小頭症になる可能性があることから、安全性を考慮してプエルトリコでの合宿は断念した。ただし五輪からの撤退については言及していない。

 米国の五輪代表選考会は6月26日から7月3日までネブラスカ州オマハで行われ、代表となった選手は7月11日から21日までテキサス州サンアントニオでの一次合宿に参加。本来はよりブラジルに近いプエルトリコで数日間の最終調整をして、8月6日からの五輪本番を迎える予定だった。

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