“細マッチョ系”池江 上半身パワーは世界レベル…林享の目

[ 2016年4月6日 11:35 ]

女子100メートルバタフライの表彰台で笑顔の(左から)2位・星、1位・池江、3位・長谷川
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競泳リオデジャネイロ五輪選考会兼日本選手権第2日

(4月5日 東京辰巳国際水泳場)
 池江の良さは1ストロークの大きさだ。1メートル70の長身と長い腕を生かして、入水からすぐに水をキャッチし、最後までかき切る。男子並みの大きな泳ぎだ。大半の選手はラスト10メートルのきついところでテンポを上げるものだが、彼女はその大きなストロークでラストまで泳ぎ切る。体は細マッチョ系で、上半身のパワーは世界のトップレベルにあると思う。

 決勝では前半積極的に入って、後半やや失速した。ペース配分が課題だ。自由形の代表も狙っているが、今、最も世界で勝負できるのはこの100メートルバタフライ。57秒前半までいけばメダル争いのチャンスも出てくる。

 北島は雰囲気にのまれたのか、前半の泳ぎが硬かった。テンポが上がらず、一つ一つのストロークに力が入っていた。今大会は下半身が浮いていて、低抵抗のきれいな姿勢が取れている。これは200メートルにつながる。近年では一番期待が持てる。うまく切り替えてほしい。(92年バルセロナ五輪男子100メートル平泳ぎ4位、東海学園大水泳部監督)

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2016年4月6日のニュース