池江、日本記録に0・03秒差“教科書通り”前半から飛び出す

[ 2015年9月13日 05:30 ]

少年女子B50メートル自由形で日本記録に迫る中学新で優勝し、声援に笑顔で応える東京の池江璃花子

 国民体育大会「2015紀の国わかやま国体」は12日、和歌山市秋葉山公園県民水泳場ほかで行われ、競泳の少年女子B50メートル自由形は世界選手権代表の池江璃花子(東京・小岩四中)が日本記録に0秒03迫る24秒99で優勝した。成年女子100メートル自由形は渡部香生子(東京・早大)が55秒0で制した。飛び込みの成年男子板飛び込みはリオデジャネイロ五輪代表の寺内健(兵庫・ミキハウス)が486・95点で制し、少年女子板飛び込みは板橋美波(兵庫・甲子園学院高)が高飛び込みとの2冠を果たした。

 伸び盛りの池江の勢いはとどまるところを知らない。前日の100メートル自由形に続いて、少年女子B50メートル自由形で2日連続で中学新を樹立。この日は東洋大の内田美希が持つ24秒96の日本記録まで、あと100分の3秒という高速タイムだ。

 マイクを向けられ「24秒台を出したかったので、凄いうれしい。自分が思っていた通りのレースができた」と笑顔を見せた。飛び出しが鍵を握る種目で教科書通りのレースをした。激しい水しぶきを上げて序盤で体半分リードすると疲れが出る最後も踏ん張った。好タイムの要因を「前半の突っ込みが今までで一番良かった」と振り返り、記録更新へ「バテない体力」を課題に挙げた。

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2015年9月13日のニュース