藍 粘り腰「70」で通算3オーバー 1番ダボから盛り返した

[ 2015年9月13日 05:30 ]

第3ラウンド、4番でティーショットを放つ宮里藍

USLPGAツアー エビアン選手権第3日

(9月12日 フランス・エビアン エビアン・リゾートGC=6470ヤード、パー71)
 6戦ぶりに予選を通過した宮里藍(30=サントリー)はダブルボギー先行から5バーディーを奪い、70をマーク、通算3オーバーの41位と盛り返した。57位から出た宮里美香(25=NTTぷらら)は72と伸ばせず、通算5オーバーの51位と後退。上原彩子(31=モスフードサービス)は2日連続の70を出して通算1オーバーの34位となった。野村敏京(22=フリー)は74でホールアウトし、通算イーブンパーの29位に後退した。横峯さくら(29=エプソン)は初日の出遅れが響き、第2ラウンドを終えて通算10オーバーで予選落ちした。

 宮里藍が3日目にしてようやく笑顔を見せた。6戦ぶりに戦う決勝ラウンドで、今大会初のアンダーパーとなる70をマーク。「一打ごとに自分と向き合い、しっかりと攻めきれた」と納得した。

 ナイスカムバックだった。1番でいきなりのダブルボギー、2番でボギーの最悪の出だし。だが「このコースはのんびりした方がいい。ゆっくり取り返そう」と言い聞かせ、3番でバーディー。7番パー5は「ロングで近くに寄せられ、リズムに乗れた」と50センチにピタリと寄せ、2つ目のバーディーを奪った。

 苦悩するパットにも光が見えた。15番で2メートル、16番でも2・5メートルのバーディーパットをきれいな回転で沈め、右手でガッツポーズ。「パットもいいストロークで打てている」と振り返った。

 最終日の結果次第では人数が少ないアジアシリーズ出場の道が開ける。賞金シード復帰の可能性も出てくるが「自分のテーマはメンタルと、パットをいいフィーリングで打つこと。しっかり向き合って楽しめればいい」と欲を封印。ゴーイングマイウエーで、復活のきっかけをつかむ。

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