珍しくガッツポーズ!沙羅“復調”2試合ぶり表彰台の3位

[ 2015年2月1日 05:30 ]

納得のジャンプで2試合ぶりの表彰台となる3位に入った高梨(AP)

 ノルディックスキーのジャンプ女子は31日、オーストリア・ヒンツェンバッハで個人第7戦(HS94メートル、K点85メートル)が行われ、高梨沙羅(18=クラレ)は1回目88・0メートル、2回目89・0メートルの236・0点で3位に入り、2試合ぶりの表彰台に立った。伊藤有希(20=土屋ホーム)は5位。ダニエラ・イラシュコ(31=オーストリア)が93・0メートル、91・5メートルの251・4点で今季3勝目を3連勝で飾り、通算8勝目となった。

 不振脱出の糸口が見えた。高梨は1回目、K点を3メートル越えて着地すると、珍しく両手を天に向かって突き上げた。得点は8番目と伸びなかったが、にこやかな笑みを浮かべて2回目に向かった。

 最近は助走姿勢の乱れに悩み、踏み切りから空中姿勢への移行がスムーズにできていなかった。今大会前にはドイツ・オーベルストドルフに残って2日間、練習して立て直してきたはずだったが、30日の公式練習と予選の計3回はK点前後の飛距離にとどまっていた。「悪いところは分かっているが、なかなか直せない。そんな自分が悔しいし、情けない」ともどかしい思いを吐露していたが、1回目に会心の飛躍を見せ、2回目もさらに記録を伸ばした。

 個人総合は2位から3位に後退したが、2試合ぶりに表彰台に立った。個人総合3連覇を狙う女王はここから巻き返しに出る。

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2015年2月1日のニュース