葛西は9位「風さえ当たれば…」条件恵まれず2回目で失速

[ 2015年2月1日 05:30 ]

男子個人第19戦で9位に終わった葛西(AP)

 ノルディックスキーのW杯ジャンプ男子は30日、ドイツ・ビリンゲンで個人第19戦(HS145メートル、K点130メートル)が行われ、葛西紀明(42=土屋ホーム)は1回目137・5メートルで4位につけたが、2回目は135・5メートルにとどまり、245・9点で9位だった。カミル・ストッホ(27=ポーランド)が147・5メートル、142・5メートルの276・6点で今季2勝目、通算15勝目を挙げた。

 今季5度目の表彰台を逃し、42歳の葛西は「悔しい」と残念がった。2回目の飛躍。上位がHS前後の大ジャンプで観衆を沸かせる中、1回目で4位につけた葛西はK点を5・5メートル越えただけだった。「風が味方しないとなかなか…」。条件に恵まれなかった面もあるが、3位と15・9点差の9位に表情はさえなかった。

 予選で遅れ気味だった踏み切りのタイミングを修正し、本番ではまずまずの内容のジャンプをそろえた。「1本目も2本目も悪くなかった。そんなに失敗していない」。飛躍を映像で確認し、首をかしげた。表彰台からは6試合遠ざかっている。その間は全て10位以内と安定しているものの、いまひとつ爆発力を欠く。「風さえ当たれば、表彰台に上がれるくらいの調子はある」と切り替えた。

 ビリンゲンは個人戦で過去3勝を挙げるなど相性の良い場所でもある。波に乗り切れない現状への歯がゆい思いをのみ込んで、試合後は吹っ切るように「うまくかみ合えばいける」と力を込めた。

続きを表示

この記事のフォト

2015年2月1日のニュース