33歳セリーナ“大会最年長女王”シャラポワに10年間負けなし

優勝を決め跳び上がって喜ぶセリーナ・ウィリアムズ（ＡＰ）

全豪オープンテニス第１３日　

（1月31日 オーストラリア・メルボルンパーク）
　女子シングルス決勝は第１シードのセリーナ・ウィリアムズ（３３＝米国）が５年ぶり６度目の栄冠に輝いた。第２シードのマリア・シャラポワ（２７＝ロシア）に６―３、７―６でストレート勝ち。３３歳での優勝は昨年の李娜（リナ）（中国）の３１歳を抜き、６８年オープン化以降の大会最年長記録となった。「素晴らしい試合だった。彼女（シャラポワ）はいいプレーの連続で、最高の決勝になった」と話して優勝カップを高々と掲げた。

　体調は万全ではなかった。今大会は風邪をこじらせ、前日も体調を悪化させて練習を一度は中断するなど不安を残した。第１セットの途中で降雨中断があった時も苦しそうにせき込んでいた。しかし、シャラポワにはこれまで１６勝２敗、１０年間負けなしの自信と意地があった。

　第１セットは第１ゲームでいきなりブレークに成功し、次々に豪打を浴びせて先取した。第２セットはシャラポワも調子を上げてきたが、ピンチになると最速２０３キロの弾丸サーブを連発し、このセットだけで１５本のサービスエースを量産。歴代３位タイの４大大会通算１９勝目に「ここまで来られるとは思っていなかった」と話したが、この勝利は強さを知らしめるものとなった。

　▼シャラポワ　彼女（Ｓ・ウィリアムズ）のベストテニス。なかなか勝てないが、試合をするたびに喜びを感じる。ベストのプレーヤーと戦いたいので私もうれしい。