これぞエースの働き…錦織、貫録の勝利で日本1勝1敗

[ 2014年2月1日 05:30 ]

ポランスキーを下してガッツポーズする錦織

テニス男子国別対抗戦デ杯ワールドグループ1回戦第1日

(1月31日 東京・有明コロシアム)
 シングルス2試合が行われ、2年ぶりにワールドグループに復帰した日本は1勝1敗のスタートとなった。第1試合で、世界ランキング18位のエース錦織圭(24=日清食品)が同135位のピーター・ポランスキー(25)を6―4、6―4、6―4で下して先勝。第2試合では同140位の添田豪(29=GODAITC)が同119位のフランク・ダンセビッチ(29)に4―6、6―7、1―6で敗れた。第2日はダブルス1試合、最終日はシングルス2試合が行われ、計5試合で3勝したチームが準々決勝に進出する。

 初の8強入りを狙う日本のエースがきっちり働いた。「完璧ではなかったけれど要所要所で取れた。1勝目を挙げられてよかった」。少々のミスがあっても、相手を圧倒する貫禄の勝利だった。

 球足が遅くなった有明の新サーフェスを味方につけたポランスキーの粘り強い守備に序盤は苦しんだ。先月20日の全豪4回戦で世界1位のナダルに3セット全て1時間を超える接戦の末に敗れたばかりで「大げさですけどナダルを思い出した」と嫌なイメージも脳裏をかすめた。だが、前に出て打ち合ってリズムを取り戻した。バックハンドの巧打も利いて、第1セットは2―4から4ゲーム連取。続く2セットは危なげなく奪取した。

 昨年4強のカナダは世界11位のエース、ラオニッチが欠場しており、周囲の期待は高まっている。次の出番は最終日のシングルスが濃厚。新たな歴史をつくる大一番へ向け「(相手の)シングルス2人が格下になった以上、よりチャンスはある。最終日に100%の状態で臨めるようにしたい」と気合を入れ直した。

続きを表示

2014年2月1日のニュース