小野沢史上初の100トライ 10年目で快挙

[ 2012年10月28日 06:00 ]

後半34分、密集を抜け出し、トップリーグ通算100トライを決めるサントリーの小野沢(手前)

ラグビートップリーグ第8節

(10月27日)
 各地で7試合を行い、サントリーの日本代表WTB・小野沢宏時(34)がサニックス戦の後半34分にトライを挙げ、リーグ戦初の100トライを達成した。チームも6トライで42―19と大勝し、開幕8連勝で花を添えた。東芝はリコーに26―28で敗れて2敗目を喫し、無敗の神戸製鋼に代わって3位に後退。トップリーグは日本代表の欧州遠征で1カ月の中断期間に入り、12月1日から再開される。

 記念のトライを決めると、照れ屋が珍しくだ円球を叩きつけた。小野沢は福岡を訪れた2人の息子の前で、トップリーグ10年目で前人未到の100トライを達成。子供が手作りした金メダルを手渡され「家族から半端ないプレッシャーをかけられていた。これで解放される」と破顔一笑した。

 トップリーグがスタートした03年9月13日の神戸製鋼戦で第1号トライを決めた。10年間でサントリー以外の全22チームからトライを奪取。絡まれても抜け出す独特の「うなぎステップ」を武器に数字を積み重ねていった。

 この日はチームがリズムを崩しかけた後半34分にトライゲッターとして仕事をこなし、開幕8連勝に貢献。5戦連続9トライと絶好調だ。現在は筑波大大学院の修士課程に在籍。今後の目標を問われると「一つ一つやっていきたい」と気持ちを新たにした。

続きを表示

2012年10月28日のニュース