鈴木 SPとは別人 持ち味の表現力を発揮

[ 2012年10月28日 01:32 ]

スケートカナダ 女子フリー

(10月27日 カナダ・ウィンザー)
 冒頭の3連続ジャンプをこらえると、軽やかなステップや繊細な手の動きなど持ち味の表現力を存分に発揮して観客を魅了した。出遅れたSPと別人のようなフリーの好演技に、鈴木は充実感たっぷりだった。

 ヒロインの復讐を描いた映画「キル・ビル」の曲で強い女を演じたSPとは対照的に、フリーはサーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の音楽。「自然の風や羽ばたく鳥。見ている人の想像力を高めたい」と情感を込めて滑った。

 昨季はGPファイナル2位、世界選手権3位と過去最高の成績を残したが「歩みを止めない。今季も進化を続ける」と27歳のベテランの向上心は衰えない。フリーの演目は難しいが「新しい挑戦で表現の幅が広がればいい」と覚悟を決めた。

 2年後のソチ冬季五輪に向け、開幕前に「もし頑張り続けられるのであれば挑戦してみたい」と話した。4季連続の進出を目指すソチが舞台のGPファイナルに一歩近づいた。(共同)

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2012年10月28日のニュース