さくら3差逆転の雪辱だ 前週の逆の立場からミラクル狙う

[ 2012年10月28日 06:00 ]

6番でナイスショットを見せた横峯(左)は笑顔を浮かべる

女子ゴルフツアー 森永製菓ウイダー・レディース第2日

(10月27日 千葉県市原市 森永高滝カントリー倶楽部=6652ヤード、パー72)
 横峯さくら(26=エプソン)が先週のリベンジのチャンスをつかんだ。2度のチップインやOBなど山あり谷ありの70で回り、通算5アンダーの3位。2週連続で最終日最終組に名を連ねた。首位の全美貞(29=韓国)とは3打差。先週は最終日に3打差の首位からまさかの逆転負けを喫したが、今回は逆の立場からミラクルを狙う。藤本麻子(22=富士通)が2打差の2位につけている。
【第2R成績】

 いいゴルフなのか、悪いゴルフなのか。喜ぶべきなのか、悔しがるべきなのか。横峯自身も判断がつきかねていた。「忙しい1日でした、はい。ウフフフ…」。とりあえず首をかしげて笑うしかなかった。

 「わたし自身の調子を物語ってるのかな。いい時もあるし、悪い時もある。チップインもあるけど、OBもある」。ジキルとハイド。まるで2人の横峯がプレーしているようだった。パーはわずか5ホールで、それ以外は激しくスコアが揺れ動いた。

 前半は全ホールでフェアウエーをキープするほど好調だったティーショットが、12番で突然の乱調。右にOBを打ってダブルボギーになった。アプローチも同じだ。3番ではグリーン周りでザックリのミスが出てボギー。かと思えば、13番ではチップインバーディー。16番でもグリーン奥から「イメージ通り」のスライスラインに乗せ、この日2度目のチップインバーディーを決めた。

 この時点で通算7アンダーとし、全美貞に1打差まで迫ったものの、残り2ホールでは連続ボギー。後味の悪いフィニッシュに「この強い風の中で2アンダーは悪くないけど、最後の連続ボギーはもったいない」と不満そうに振り返った。

 ただし、そんな不安定飛行でも2週連続で最終組に入り、V圏内には残った。先週のマスターズGCレディース(スポニチ主催)では、最終日に一時5打差まで開いたリードを守りきれずにプレーオフ負け。「先週を経験して、ゴルフは何があるか分からないと思った。わたし自身も最後まで諦めずに頑張りたい」。首位は盤石の全美貞だが、まさかの敗北があれば、まさかの逆転勝利もきっとある。

 ▼1位・全美貞 きょうは風もピン位置も難しかった。やるべきことをしっかりやって楽しくゴルフしたい。(今季4勝目に向けて首位キープ)

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2012年10月28日のニュース