五輪代表不在の日本女子が優勝 柔道の世界団体第1日

[ 2012年10月28日 08:38 ]

中国を破って優勝を決め、喜びの表情を見せる日本女子の園田隆二監督(中央)、田知本愛(左端)ら

 柔道の世界団体選手権第1日は27日、ブラジル東部サルバドルで女子を行い、日本は決勝で中国を3―2で下し優勝した。

 日本はロンドン五輪代表を欠く陣容で臨み、決勝は橋本優貴(コマツ)、山本杏(神奈川・桐蔭学園高)が一本勝ちした後、阿部香菜(三井住友海上)、今井優子(了徳寺学園職)が敗れたが、田知本愛(ALSOK)が終盤に技ありを取って優勢勝ちした。

 体重別の5人一組の16チームがトーナメント方式で争い、日本は1回戦で英国、準々決勝は地元ブラジル、準決勝では強豪キューバを破って勝ち進んだ。男子は28日に当地で行う。

 国際柔道連盟(IJF)は2016年リオデジャネイロ五輪での団体実施を目指している。

 ▼園田隆二・日本女子監督の話 リオデジャネイロ五輪を見据えてロンドン五輪代表以外の若手を選んだが、よく闘ってくれた。全体の底上げができていることが分かり、納得できる結果だと思う

 ▼山本杏の話 (全試合一本勝ちで)自分の柔道を思いきって、吹っ切ってやれれば、結果が付いてくる。この経験を忘れずに、今後に生かしていきたい。
 
 ▼田知本愛の話 人任せではなく、やる前から自分で取らなければならないという気持ちで闘った。気持ちで前に出ることができ、リオデジャネイロ五輪に向け、いいスタートが切れた。

 ▼橋本優貴の話 ブラジル戦では投げられて悔しい思いをしたが、キューバ戦では(ロンドン五輪銀メダルのベルモイを相手に)自分の柔道ができ、取り返せて良かった。(共同)

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