また出た超新星!吉村 逆転で史上2人目高校生王者

[ 2012年1月23日 06:00 ]

<卓球全日本選手権 男子シングルス>優勝の瞬間、ガッツポーズして喜ぶ吉村(右は肩を落とす水谷)

卓球全日本選手権最終日

(1月22日 東京体育館)
 男子シングルス決勝で世界ランク103位の吉村真晴(まはる)(18=野田学園高)が、同9位で6連覇を目指した水谷隼(22=明大)を4―3で撃破し、水谷以来史上2人目の高校生日本一となった。吉村は3月の世界選手権団体戦(ドイツ・ドルトムント)の代表に決定し、ロンドン五輪代表争いにも名乗りを上げた。

 絶体絶命の大ピンチから、18歳がミラクル逆転劇の主役を演じた。最終第7ゲーム、7―10と追い詰められたが、5連続ポイントで一気に戴冠。水谷の6連覇を阻んだ吉村は、コートに背中から倒れ込んだ。「本当に信じられない。負けそうになって、開き直ることができた」。20日に7万円も入った財布を落としたが、最後にビッグタイトルをつかんだ。

 ◆吉村 真晴(よしむら・まはる)1993年(平5)8月3日、茨城県東海村生まれの18歳。10、11年高校総体男子ダブルス優勝、11年アジアジュニア選手権優勝、世界ジュニア選手権ベスト4。家族は父・弘義さん、フィリピン出身の母・リリベスさん、卓球選手の弟・和宏(中学3年)、友斗(中学2年)。1メートル78、61キロ。右利き。

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