カーリング協会幹部が会見「寄付は協会からの要求」

[ 2012年1月23日 21:33 ]

 サッカーくじの収益を使った日本スポーツ振興センターの助成事業で、受給した競技団体の幹部が寄付の形で所属団体に金銭を還流していた問題で、日本カーリング協会の前事務局長(66)が23日、東京都内で記者会見し「寄付は自分の意思ではない。協会から要求された」と寄付は強要だったことを明らかにした。

 財政難の競技団体が、寄付の名目で意図的に助成金を還流させていた実態が浮き彫りになった。

 2009年度に定年退職した前事務局長は、同センターの「マネジメント機能強化事業」を利用した協会に再雇用され、主に国際関係の事務をした。10、11年度にそれぞれ924万円の報酬を受けていた。

 助成の前提となる協会負担分は約230万円だったが、10年6月に協会負担分以上の寄付を求められ「応じないわけにはいかなかった」と計440万円を寄付した。昨年12月にも230万円を寄付した。

 協会の倉本憲男事務局長は「コメントは差し控える」としている。同様の問題はテコンドーやセーリングでも発覚しており、同センターが調査をしている。

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2012年1月23日のニュース