白鵬 全勝Vならず苦笑い「ちょっと気合を入れすぎた」

[ 2011年11月28日 06:00 ]

パレードで手を振り喜ぶ白鵬(左は旭日松)

大相撲九州場所千秋楽

(11月27日 福岡国際センター)
 歴代単独最多となる9回目の全勝優勝がかかっていた白鵬は、把瑠都のはたき込みに崩れた。もろ差しで前へ出たものの振りほどかれ、左のおっつけを食らい左足を滑らせた。「ちょっと気合を入れすぎた」と支度部屋で悔しさをにじませた。

 表彰式の優勝インタビューではマイク越しに「13日目に優勝を決めて気が緩んで申し訳ありません」と謝罪。宿舎で稽古がわりに卓球を楽しんだエピソードを披露した後に「そろそろ、もう一人の横綱が欲しい」と続けた。一人横綱で孤独な戦いを強いられる白鵬は強力なライバルの台頭を待ち望んでいる。昨年の九州場所で連勝記録を63で止められ、今年初場所、秋場所で苦杯を喫した稀勢の里は格好の存在だ。

 「(千秋楽で敗れて)最後は締まらなかったけど、内容のある場所だった」と好敵手の昇進を喜び、「初場所から(横綱昇進へ)優勝を狙っていくしかない」と叩き上げ力士の一層の飛躍を期待していた。

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