ロンドンへ望みつないだ!日本、女王ブラジル撃破!!

[ 2011年11月14日 06:00 ]

日本―ブラジル ブラジルをストレートで破り、大喜びの日本

バレーボールW杯女子第8日

(11月13日 札幌・北海きたえーるほか)
 金星だ!世界ランク4位の日本が、同1位のブラジルに3―0のストレート勝ちで勝ち点16で5位を死守した。記録の残る93年以降では五輪、世界選手権を含めた3大大会で初めてブラジルを撃破。相手が今大会不調とはいえ、第1セットから竹下佳江(33=JT)のブロックが飛び出すなど奮闘。3位以内に与えられるロンドン五輪の出場権獲得に踏みとどまった。

 奇跡の扉が開き始めた。世界1位のブラジルを、しかもストレートで撃破。最後は木村がこの日18得点目のスパイクを決めると、コート上で全選手が抱き合った。93年4月以降は5勝63敗という難敵の壁を突き破る完勝劇だった。

 奇跡は第1セットで起きた。23―24と先にマッチポイントを握られたが、1メートル59のセッター、竹下が1メートル88のマリアーネをブロック。竹下自身も「凄かったです。当ててくれたという感じで」と驚いた一撃から逆転奪取し、そのまま勢いに乗った。

 復調著しいエース木村がこの日も決定率51・43%と好調。試合後はブラジルのテレビ局からも取材を受け、「まさか、こういう結果になるとは」と喜んだ。昨年の世界選手権では2―0から逆転負けしたが、北京五輪の覇者についに3大大会で初めて土をつけた。

 大殊勲の星を挙げたが、五輪出場権獲得は依然として厳しい状況。それでも木村は「この勝ちを無駄にしないように」と気を引き締め直す。真鍋監督も「もう1敗もできないのは選手も分かっている」と話し、16日からの最終ラウンド(東京)3戦に全力投球を誓った。

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2011年11月14日のニュース