高3の新星 高藤が世界選手権銀の平岡破り準優勝

[ 2011年11月14日 06:00 ]

男子60キロ級準決勝で平岡拓晃(下)を破った高藤直寿

柔道講道館杯最終日

(11月13日 千葉ポートアリーナ)
 男女7階級を行い、男子60キロ級で世界ジュニア選手権王者・高藤直寿(18=東海大相模3年)が、世界選手権銀メダルの平岡拓晃(26=了徳寺学園職)に一本勝ちするなどして準優勝し、12月のグランドスラム東京代表に選ばれた。

 男子60キロ級に新星が現れた。準決勝で平岡に得意の小内刈りで一本勝ちした高藤は「組んだ瞬間にいけるかなと思った」。決勝は有効2つを先行しながら一本負けし、史上3人目の高校生王者は逃したが「ここからシニアで一気にいきたい」と話した。

 全中優勝、インターハイ2連覇、全日本ジュニア優勝と圧倒的な実績を残し、今月の世界ジュニアも制した。帰国したのが4日前。時差ボケで睡眠不足だが、勢いは止まらない。「憧れの選手ばかり」だった講道館杯で実力を証明した。

 22位までに五輪出場資格がある世界ランクには名前もない。それでも、全日本男子の篠原監督は「可能性はある。この勢いで(代表争いに)絡んでもらいたい」と期待を寄せた。「今は五輪が目標になった」。18歳は猛スピードで進化を続けている。

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2011年11月14日のニュース