琴奨菊の大関昇進が事実上決定!稀勢の里は来場所大関とり

[ 2011年9月25日 19:54 ]

大相撲秋場所を終え、ファンに囲まれる大関昇進を確実にした琴奨菊

 大相撲の東関脇琴奨菊の大関昇進が秋場所千秋楽の25日、事実上決まった。昇進問題を預かる日本相撲協会審判部の貴乃花部長(元横綱)が、大関昇進を諮る臨時の理事会の開催をこの日昼ごろに放駒理事長(元大関魁傑)に要請し、理事長が受諾したことを明らかにした。同理事長は「今場所の相撲は申し分ない」と評価した。

 これまで理事会で昇進が見送られた例はなく、28日午前の九州場所番付編成会議と理事会で「大関琴奨菊」が正式に誕生し、協会の使者が本人に伝達する。貴乃花部長は琴奨菊について「横綱に勝った一番が大きい。審判部では満場一致に近かった」と説明。琴奨菊は千秋楽の把瑠都戦に敗れて12勝3敗となったが、昇進の目安となる直近3場所33勝に14日目で到達しており、審判部の総意に影響はしなかった。

 関脇稀勢の里は直近3場所が30勝にとどまったため、今場所後の昇進は見送られた。ただ先場所の10勝に続いて12勝の好成績をマーク。放駒理事長は「今場所のような相撲を取れば可能性がある」と期待し、貴乃花部長は「もう1場所見ようということ。来場所は本人の踏ん張り次第でしょう」と話した。

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2011年9月25日のニュース