2年間ロシアで…平均年齢18歳の5人 報われた練習漬けの日々

[ 2011年9月25日 08:44 ]

団体総合の演技を終え、観客の声援に応える日本チーム。左から畠山、サイード横田、遠藤、松原、田中
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 新体操のロンドン五輪予選を兼ねた世界選手権第6日は24日、フランスのモンペリエで団体総合を行い、日本(遠藤、畠山、松原、サイード横田、田中)が2種目の合計52・725点で5位に入り、2大会連続3度目の五輪出場を決めた。

 ミスを最小限に抑えて約2分半の構成を2度演じ、ロンドン切符を勝ち取った日本。主将の田中は「みんな(手具に)食らい付いて取って(ミスを)最低限に抑えた」と喜び、遠藤も「みんなが『大丈夫』と視線を合わせてくれたおかげで最後までやり切った」と振り返った。日本体操協会の山崎浩子強化本部長も「精度は良くなかったが、落下させなかった。粘り勝ち」と大崩れしなかった内容をたたえた。

 平均年齢18歳の5人。2年近くに渡って拠点のロシアのサンクトペテルブルクで共同生活を送り、練習漬けの日々を過ごした。「親とも友達とも離れて寂しいこともある」(田中)という環境で培われた5人の強い絆。それが夢舞台への切符をつかむ支えになった。来年の本番へ向けて、田中は「目標はメダルだが、まずは試合で毎回(本来の演技を)やり切りたい」と飽くなき向上心をのぞかせていた。(共同)

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