稀勢の里 関脇で自己最多の11勝目マーク

[ 2011年9月25日 06:00 ]

<大相撲秋場所14日目>栃煌山(左)を押し出しで破る稀勢の里

大相撲秋場所14日目

(9月24日 両国国技館)
 3敗の稀勢の里が栃煌山を押し出しで下し、関脇では自己最多となる11勝目をマークした。

 一時はもろ差しを許しながらも、攻め続けての粘り勝ち。「危ない場面もあったが(いなしの)タイミングが良かった」とホッとした表情を見せた。12日目の白鵬戦の勝利で勢いを取り戻した印象で「今場所は緊張感を持ち続けているし、気持ちも切れていない。もう一丁でしょ」と目を輝かせた。

 直前2場所は三役で18勝。千秋楽の豪栄道戦に勝てば、直近3場所で30勝となる。昇進の目安となる33勝には及ばないが、審判部の中村副部長(元関脇・富士桜)は打ち出し後に「あす勝って決定戦に進むようなことになれば、(昇進が)盛り上がる可能性はある」と示唆。25日正午からの審判部の会合で、話題に上る可能性が出てきた。

 3人いた3敗力士の中では唯一踏みとどまり、白鵬、琴奨菊と1差で迎える千秋楽。優勝については「3連敗した時点で意識していません」と冷静だが、奇跡を信じて今場所最後の土俵に臨む。

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2011年9月25日のニュース