稀勢の里 12勝に確かな成長の跡

[ 2011年9月25日 21:00 ]

大相撲秋場所千秋楽

(9月25日 両国国技館)
 堂々たる12勝だ。優勝決定戦進出こそ逃したものの、稀勢の里が確かな成長の跡を残した。

 豪栄道を強烈な左おっつけから押し倒し。この時点ではまだ初優勝の可能性があった。支度部屋での準備中は「いい緊張感があった」と話す。白鵬に土をつけた12日目から4連勝と盛り返しただけに「3連敗が悔やまれる。まだやるべきことがたくさんある」と反省も忘れない。

 午前に開かれた琴奨菊の大関昇進を協議する審判部の会議では稀勢の里の話題も浮上。8勝止まりの2場所前にあと1、2勝の上積みがあれば昇進濃厚だったという。伝え聞いた25歳の大器は「一番一番の大切さが分かった。来場所は何とかしないといけない」と大関昇進に挑む勝負の九州場所を早くもにらんだ。

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2011年9月25日のニュース