クビトバ4大大会初V シャラポワにストレート完勝

[ 2011年7月3日 06:00 ]

女子シングルスで初優勝を飾ったペトラ・クビトバ

ウィンブルドン選手権第12日

(7月2日 英ロンドン・オールイングランドクラブ)
 女子シングルス決勝で、第8シードのペトラ・クビトバ(21)が第5シードのマリア・シャラポワ(24)を6―3、6―4で下し、4大大会初優勝を飾った。チェコ勢では98年のヤナ・ノボトナ以来となるウィンブルドンと4大大会の制覇となった。1日の男子シングルス準決勝ではラファエル・ナダル(25)がアンディ・マリー(24)に3―1で逆転勝ち。決勝はノバク・ジョコビッチ(24)との対戦となった。

 クビトワは最後も得意のサーブで決めた。1メートル83の長身から繰り出すサウスポーの強打にシャラポワは一歩も反応できなかった。「まさかウィンブルドンで優勝なんて信じられない。今までで一番いい試合だった」。数々の名選手を輩出したテニスの伝統国チェコが生んだ新しい才能が聖地の女王になった。

 最初のサービスゲームこそ落としたが、すぐにブレークバックし、流れを呼び戻した。第1セットを6―3で奪取。第2セットは互いにブレークしあう激しい戦いだったが、強打で押し込んで6―4でものにした。

 東欧出身の選手は充実した施設の多い米国に拠点を移す例が多い。しかしクビトバは、生まれ育ったチェコのクラブで練習に励む。女子の世界ランキングの上位100人にチェコ勢は8人。テニス界の一大勢力がさらに活気づきそうだ。

 ◆ペトラ・クビトバ 1990年3月8日、チェコのビロベツ生まれの21歳。06年にプロ転向。左利きでサーブが得意。今年はツアーで3勝(通算4勝)を挙げて、大会前に世界ランキング8位と急成長した。1メートル83、70キロ。

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2011年7月3日のニュース