上原 葉加瀬直伝“情熱プレー”で好位置キープ

[ 2011年7月3日 06:00 ]

4番、ティーショットを放つ上原彩子

日医工女子オープン第2日

(7月2日 富山・八尾CC=6476ヤード、パー72)
 上原彩子(27=モスフードサービス)が通算10アンダーで首位と1打差2位と好位置を守った。今大会の前夜祭で交流したバイオリニスト・葉加瀬太郎(43)の影響で感動を与えるプレーを心がけ、この日は5連続バーディーを奪うなど、68をマーク。2年ぶりの3勝目を視界に捉えた。表純子(37=中部衛生検査センター)も10アンダーで2位。宋ボベ(25=フリー)が66で回り、通算11アンダーで単独首位に立った。

 上原がリズミカルなスコアメークで68をマークした。9番で10メートルのバーディーパットを沈めると、13番まで5連続バーディー。「9番は入ってくれてラッキーでした。相性がいいんでしょうね」。初日にイーグルを記録した縁起のいい9番からのバーディーラッシュを心から喜んだ。

 大会前の前夜祭。ゲスト出演した葉加瀬太郎からバイオリンの指導を受けた。一度もバイオリンを弾いたことはなかったが、指導されるままに手を動かすと音が鳴り「情熱大陸」を世界的なバイオリニストと演奏した。

 「心に凄く響いた。もう感動で、弾きながら号泣でした」。涙ながらの演奏会は感受性の豊かな上原を突き動かした。「音楽もスポーツも相手の心を動かせる。震災の影響で大変な人もいるけれど、少しでも勇気付けられたら」。連日60台を出した“情熱プレー”を続けられれば、その先に2年ぶりの3勝目が待っている。

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