アン・ソンジュ“復活”メジャー初制覇

[ 2011年5月9日 06:00 ]

<ワールドレディース・サロンパスカップ最終日>18番、ウィニングパットを決めたアン・ソンジュ(右)を悔しそうな表情で見つめる上田

女子ゴルフツアーワールド・レディース・サロンパス・カップ最終日

(5月8日 茨城県つくばみらい市・茨城ゴルフ倶楽部西コース=6655ヤード、パー72)
 1打差の2位で出たアン・ソンジュ(23=韓国)が69で回り、通算10アンダー、278で今季初優勝、通算5勝目を挙げた。メジャー初制覇で3年シードを得た。佐伯三貴(26=日立アプライアンス)が通算7アンダーで2位に入り、前日首位の上田桃子(24=フリー)は74とスコアを落とし、横峯さくら(25=エプソン)と並ぶ通算6アンダーの4位に終わった。
【最終R結果】

 強いアン・ソンジュが戻ってきた。6番のパーパットの際にギャラリーの携帯電話が鳴り、2度の仕切り直しの末にボギー。8番のボギーで佐伯に並ばれた。それでも「ギャラリーもマナーモードを忘れたんだ」と切り替え、14番からの5ホールで3バーディーを奪って突き放した。

 「朝から緊張したし、ここで勝つのがどんなに光栄なことか分かっていた」。昨年は4勝を挙げて賞金女王となったが、メジャーは初制覇だけに素直に喜んだ。

 アン・ソンジュの強さを、周囲は「最初と最後がうまい」と見ている。「最初」に当たる1Wは圧倒的な飛距離を誇り、今大会のドライビングディスタンスは平均268ヤードで福嶋に次ぎ2位。しかも曲がらない。「最後」のパッティングは昨年平均パット数で1位(1・7502)。そのうまさは今季も健在だ。

 優勝賞金2400万円を加え、賞金ランクも14位からトップに立った。日本ではこの日が母の日だったが、韓国でも5月8日は両親に感謝する日だった。「今まで何もしてやれなかったので、孝行していきたい」。韓国に住む父アン・ビョンギルさん、母カン・ソンジャさんへの最高のプレゼントとなった。

続きを表示

2011年5月9日のニュース