白鵬磐石白星!自己新の34連勝

[ 2010年7月13日 06:00 ]

栃煌山を寄り切り連勝を自己新の34まで伸ばした白鵬

 【大相撲名古屋場所2日目】白鵬が右四つ十分の形から落ち着いて栃煌山を寄り切り、初場所から続く連勝を自己新の34まで伸ばした。

 1人横綱として重圧を感じつつも「体と心が1つになっていると思います」と充実の表情。初の34連勝には「場所が場所なんでね…。まあ自分の持っていたものを新しくしたのは喜ぶべきだよね」と言葉を選びつつも、笑みをこぼした。3日目の朝赤龍戦に勝てば、朝青龍が持つ史上4位の35連勝に肩を並べる。

 ≪琴欧洲は冷静に連勝≫琴欧洲は白馬を悠々と退けて2連勝。初顔の先場所では苦杯を喫し、「何をしてくるか分からない」と警戒していたが、冷静だった。立ち合いで右へ回り込まれたが、右前みつをつかんで自由にさせず。相手が止まるとすぐに左もねじ込み、そのまますくって土俵に仰向けにした。笑顔で支度部屋に戻ると「落ち着いていければね。好調?今のところです」と満足そうに話した。

 ≪魁皇は力強く連勝≫魁皇が力強い相撲で連勝発進した。「低く来られて食いつかれるとややこしい」という朝赤龍に対し、右上手をがっちりつかんで体を起こし、左を差して万全の体勢で寄り切った。日本人唯一の大関として連日、大声援を受けるが「(声援の)内容は聞こえないけど、応援してくれる人がたくさんいることを頭に入れて、少しでも応えたい」と闘志を口にした。

 ≪把瑠都早くも黒星≫把瑠都が早くも黒星を喫した。立ち合いで変化した阿覧の動きに対応できず、あっさり土俵を割った。「向こうはそれしかないからね」と悔しさをあらわに。新大関で迎えた先場所は大きな期待を集めながら10勝5敗と優勝争いに絡めず、14勝1敗で大関に昇進した春場所の勢いも失われつつある。「あすから、(相撲を)取りたくないよ…」と最後は本音をこぼした。

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2010年7月13日のニュース