名所素通りした遼くん「プロの自覚が出てきたのかも」

[ 2010年7月13日 08:48 ]

全英オープンの練習ラウンドで、ティーショットを放つ石川遼

 【全英オープン選手権】格式と伝統を誇るオールドコースの中でも有名な18番フェアウエーの石橋。記念撮影に興じる選手も多いこの“名所”を、石川は練習ラウンドで素通りした。「浮かれたところはない。僕が一般のゴルファーとして来ているなら(ラウンドすることに)跳び上がって喜ぶかもしれない。プロゴルファーの自覚が出てきたのかも」。頭は大会への対策でいっぱいだ。

 2日に渡英し欧州ツアーに出場。時差調整は済ませた。前日の大会終了後はすぐ車で移動し、月曜朝から会場へ。だだっ広く高い木がないコース。茂みに隠れるフェアウエーやグリーンも多く、ショットを放つ際の目印が少ない。コースのキャディーに「狙いどころ」を教わりながら約5時間をかけて回った。「どこを狙うのかすぐイメージできるようになりたい」

 タイガー・ウッズ(米国)と同組だった昨年に続き、トム・ワトソン(米国)にパドレイグ・ハリントン(アイルランド)と、また大物との予選ラウンド。ハリントンは「彼は後ろに(関係者や報道陣ら)大勢がいて目立つ。ただ、プレーを見て、球をとらえる才能があると思った」と言った。名は広まりつつあるが、まだまだ「人気先行」の存在。印象を塗り替ええるには活躍しかない。昨年は予選落ちした大舞台に、準備を整え再び挑む。(共同)

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2010年7月13日のニュース