出場OKの賭博関取3人とも連敗スタート

[ 2010年7月13日 06:00 ]

垣添は豪風に押し出されて2連敗

 【名古屋場所2日目】野球賭博に参加しながら常習性など関与の程度が軽かったため、名古屋場所に出場している琴奨菊、垣添、嘉風の関取3人が連敗スタートとなった。白鵬は2連勝で通算34連勝。大関陣は琴欧洲らが2勝目を挙げたが、把瑠都に土がついた。

 覚悟して臨んだ名古屋場所だったが、3人にとって予想外に厳しいスタートとなった。嘉風は立ち合いで猛虎浪に右から引き落とされ、徳瀬川に1秒5で敗れた初日に続き、わずか0秒9で2敗目。「ちょっと集中力がなかったんで…」。出場が認められたとはいえ、観客から厳しい声も聞こえてくる土俵は針のむしろ状態。「やりにくさはあるか?」と問われ、20秒近く沈黙した後に「ありますね」と明かした。

 5場所ぶりの関脇復帰となった琴奨菊は右ふくらはぎを痛めており、もともと不安を抱えての出場。安美錦に一方的に寄り切られ「弱いから負ける。自信がつけば何とかなる」と自らに言い聞かせるように話した。垣添も豪風に押し出されて2連敗。「かみ合っていない。稽古は積めてきたけど、負け方が良くない」と肩を落とした。賭博問題の話題から逃れるためにも早く1勝が欲しい。

 ≪阿武松部屋の出場力士13連敗≫野球賭博の中心舞台となっていた阿武松部屋の出場力士が、初日から13連敗を喫した。謹慎中の力士らを除いた計12人が出場しているが初日の0勝7敗に続き、2日目も0勝6敗と悪循環。それでも、出場している中で最も番付が上位の地元愛知県(岡崎市)出身の十両・益荒海は「(連敗を)止めなきゃっていうのはありました。出場している中で自分が一番上なので頑張るしかない」と前を向いた。

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2010年7月13日のニュース