さくら 海外メジャー挑戦11度目初トップ10

[ 2010年7月13日 06:00 ]

最終ラウンド、3番でティーショットを放つ横峯さくら

 USLPGAツアー全米女子オープン選手権最終日は11日、ペンシルベニア州オークモント オークモントCC(6613ヤード、パー71)で第3ラウンドの残りと最終ラウンドを行い、7位で出た横峯さくら(24=エプソン)が72で回り、通算6オーバーで10位に入った。海外メジャー初のベスト10入りで、15位までに与えられる来年の出場権を獲得した。70で回った宮里藍(25=サントリー)は通算13オーバーで31位。ポーラ・クリーマー(23=米国)がただ1人のアンダーパーとなる通算3アンダーでツアー通算9勝目、メジャー初優勝を飾った。

 海外メジャー挑戦11度目で、ようやく壁を破った。横峯は最終ラウンドで1つスコアを落としたものの、通算6オーバーの10位。海外メジャー初のトップ10入りで来年の出場権を手にした。「(メジャーで)通用したと考えてないし、感じてもいないけど、凄くいい経験になりました」。悔しさと充実感が入り交じった表情で振り返った。

 首位と7打差で迎えた最終ラウンド。打ち下ろしでグリーンが馬の背のような傾斜を持つ難関の1番で、ティーショットをバンカーに入れてボギーを叩き「流れがつくれなかった」。1オーバーと伸ばせなかったが、大会を通じてのパーオン率75%は堂々の2位。難コースに加えて猛烈な暑さ、連日のサスペンデッドという過酷な状況で、安定したショットが上位進出への扉を開いた。

 「メジャーでは得るものが大きい」と、以前は苦手だった海外遠征に今季は積極的に参戦している。今大会は決勝ラウンドで世界ランク1位のクリスティー・カー(米国)と回り、学ぶことも多かった。状況判断に時間をかけ、妥協を許さない新女王のプレーに「私は“周りに迷惑をかけちゃいけない”と思って(プレーが)早くなるけど、トラブルになればなるほど時間をかけて、自分のリズムをつくっている」。新たな発見も成長のヒントになる。

 息つく暇もなく22日開幕のエビアン・マスターズ(フランス)、今季メジャー最終戦の全英女子オープンに出場する。「メジャーV?何年後かは…。頑張ります」と笑顔でかわしたが、「今週の経験を生かせたらいい」ときっぱり。モンスターコースで得た自信と経験を胸に、日本の賞金女王が欧州に乗り込む。

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2010年7月13日のニュース