五輪連覇の上野雅恵が現役を引退

[ 2009年3月15日 06:00 ]

現役を引退することが明らかになった上野雅恵

 昨夏の北京五輪の柔道女子70キロ級で連覇を達成した上野雅恵(30=三井住友海上)が現役を引退することが14日、明らかになった。昨年11月には一度、現役続行を表明し全日本のナショナルチーム入り。推薦出場できる体重無差別の全日本女子選手権(4月19日、横浜文化体育館)出場を示唆していた。しかし、今月23日のエントリー期限を前に「選手として十分にやった」と関係者にもらし、全日本には出場せずに引退する意向を明かしたという。

 上野は五輪初出場の00年シドニーは3回戦で敗退したものの、01、03年と世界選手権を連覇。04年アテネ五輪で金メダルを獲得した。05年の世界選手権で初戦敗退し引退も噂されたが、06年アジア大会で優勝し復活。北京五輪も5試合中4試合で一本勝ちする圧倒的な強さだった。今後は指導者の道を希望しており、12年ロンドン五輪では自身の3連覇ではなく、同じ三井住友海上所属の63キロ級の順恵(25)、70キロ級の巴恵(19)の2人の妹の金メダル獲得をサポートすることになる。

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2009年3月15日のニュース