理事長 不祥事には触れず「出直し」春場所が開幕

[ 2009年3月15日 20:00 ]

 力士による大麻事件からの出直し場所となる大相撲春場所が15日、大阪市浪速区の大阪府立体育会館で開幕した。ただ、恒例の協会あいさつで武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は不祥事に触れなかった。

 元十両の若麒麟被告=大麻取締法違反(所持)罪で起訴=が初場所後の1月末に逮捕され、武蔵川理事長は解雇処分を決めた理事会後、記者会見で「心からおわびします」と頭を下げていたが、この日は謝罪はなかった。同理事長はあいさつについて「ちょっと(言葉が)詰まってしまった」と述べるにとどまった。
 初日から満員御礼で協会あいさつには大きな拍手が送られたが、一部の観客からは「謝れ」といったやじや、大麻などの違法薬物の使用をチェックする抜き打ち尿検査を引き合いに出し「早く抜き打ち検査しろ」といった厳しい言葉が浴びせられた。

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2009年3月15日のニュース