父はあの世界記録保持者!男子単はブブカが初V

[ 2009年3月15日 18:43 ]

男子シングルスで優勝したセルゲイ・ブブカ

 テニスの全日本室内選手権最終日は15日、京都市体育館で男女のシングルス決勝を行い、男子はセルゲイ・ブブカ(ウクライナ)が鈴木貴男(高木工業)を7―6、6―4のストレートで下し、初優勝を果たした。ブブカは男子棒高跳びの世界記録保持者、ブブカ氏の息子。女子は第1シードの飯島久美子(北日本物産)が6―4、6―7、6―4で宮村美紀(ミヤムラテニスセンター)に競り勝ち、初制覇した。

 男子棒高跳びの世界記録保持者、ブブカ氏の息子、同姓同名で22歳の次男が男子シングルスを初制覇した。ベテランの鈴木をストレートで下し「勝てるとは思っていなかった。優勝は格別だ」と喜んだ。
 「一番好きなスポーツだったから」と7歳の時に陸上ではなく、テニスを始めた。母国ウクライナのアンドレイ・メドベデフは父の知り合いで、子どものころ身近な存在だったという。1999年の全仏オープンでノーシードから勝ち上がり、男子シングルスで準優勝したメドベデフに今もあこがれる。
 190センチの長身から打ち降ろす強烈なサーブが最大の武器で「父と同じで運動神経がいいからね」と無邪気な笑顔を見せる。15日現在の世界ランキングは273位だが、国別対抗戦のデ杯代表に選ばれており、周囲の期待は大きい。
 当面の目標はランキングを100位以内に上げること。そのために「配球もショットも、すべてをレベルアップしないと」と課題を挙げる。そして「伝統のあるウィンブルドンは特別な大会。いつか勝てるようになりたい」と大きな夢を口にした。

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2009年3月15日のニュース