ラグビー元代表「プロ契約不当破棄」

[ 2009年2月12日 06:00 ]

 ラグビートップリーグへの来季昇格が決まっているホンダ鈴鹿製作所の「ホンダヒート」からプロ契約を不当に破棄されたとして、元日本代表三木亮平(30)=現・三洋電機=が11日までに、ホンダに2500万円の損害賠償を求める訴訟を津地裁に起こした。13日に第1回口頭弁論が開かれる。

 訴えによると、三木は05年4月にホンダとプロ契約し、1年ごとに契約を更新。08年2月末ごろ、チームの渉外・補強担当者から契約更新を提案され、3月10日に幹部と協議の上、年俸2500万円の現状維持で更新を承諾した。しかしホンダは、三木が海外にいた3月31日付の電子メールで更新拒否を通告。他チームが既に補強を終えている中、三木は厳しい移籍交渉を余儀なくされ、三洋電機と年俸700万円で契約せざるを得なかったという。
 トップリーグは東芝のように全員が会社に籍を置きながらプレーする「サラリーマン選手」も少なくないが、プロ契約を結ぶ選手もかなりの数を占める。しかし野球やサッカーと異なり、統一された規約や契約書はなく、労働組合の役割を持つ選手会もない。契約で選手が“泣き寝入り”しやすい業界の土壌がある。
 三木はバックスで、龍谷大、トヨタ、ワールドを経てホンダ入り。日本代表キャップ数は9。

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2009年2月12日のニュース