遼くん参戦のマスターズ“もう一人の10代”も楽しみ

[ 2009年2月12日 16:23 ]

 4月9日に開幕する米男子ゴルフのメジャー第1戦、マスターズ・トーナメント(ジョージア州オーガスタ)では2人の10代プロが注目されている。17歳の石川遼と、19歳のロリー・マキロイ(英国・北アイルランド)で、マキロイは2007年の全英オープンを17歳で予選通過した。

 初出場するマスターズまで9週を残した2月1日。マキロイは待望の欧州ツアー初優勝を飾り、世界ランクで石川を大きく引き離した。同じ一つの優勝でも、トーナメントの出場顔触れが強いと、世界ランクで与えられるポイントはより多くなる。
 中東ドバイでのドバイ・デザート・クラシック(エミレーツGC、パー72)では最終日、マキロイは2打差での首位発進。2位に1打差の通算19アンダーで逃げ切った。この時、競り勝ったのが世界的な強豪たちだった。
 2位は2年前の欧州ツアー賞金王ジャスティン・ローズ(英国)で、9日現在の世界ランキングは16位。3位のヘンリク・ステンソンが6位、4位のロベルト・カールソンが7位と豪華な顔触れ。ステンソンとカールソンのスウェーデンコンビは、昨秋のワールドカップ(W杯)でも優勝している。ドバイでの優勝でマキロイは、ローズの上をゆく15位に。
 世界ランク50位以内が片山晋呉(39位)1人だけの日本とは大違い。
 マスターズなどのメジャー競技が世界ランク50位までに出場資格を与える理由は、このレベルまでなら優勝を狙える実力があると認められているからである。石川は前週の66位から64位に前進したが、マキロイに大きく引き離されている。コースと強敵相手に、2人がどのようなプレーを見せるのか楽しみだ。(共同)

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2009年2月12日のニュース