愛ちゃん 平野との最強ペアで世界選手権へ

[ 2009年2月12日 06:00 ]

<ジャパン・トップ12>優勝した藤沼亜衣と笑顔で言葉を交わす福原愛

 日本女子の2大エース、福原愛(20=ANA)と平野早矢香(23=ミキハウス)が最強ペアを組んで4月の世界選手権(28日~5月5日、横浜アリーナ)のダブルスに挑むことが濃厚となった。大きな国際大会(シニア)の個人戦では初のコンビ結成で、来週のプロツアー、カタール・オープン(17~21日、ドーハ)で最終テストを行う。また、この日の国内男女上位12選手によるジャパン・トップ12で、福原は準優勝に終わった。

 最強ペアで悲願のメダル獲りに挑むことになった。日本代表女子の村上恭和監督はシングルス以上に表彰台の期待がかかるダブルスについて「福原と平野を組ませようと思う」と明かした。既に代表合宿では2人のペアでの練習を積んでおり、来週のカタール・オープンで最終テストを行う。問題がなければ、世界選手権もそのコンビを継続する方針だ。
 全日本選手権シングルス3連覇の平野と、03年世界選手権シングルス8強など国際大会に抜群の強さを発揮する福原。日本の両エースがシニアになってから、大きな国際大会の個人戦でペアを組むのは今回が初めてだ。福原は過去2度の世界選手権で藤沼亜衣、平野は前回ザグレブ大会で石川佳純とのコンビで出場。ダブルスでは右利きと左利きの2人が組むほうが動きやすいため、右利きの2人はいずれも左利きの選手と組んでいた。
 右利き同士の福原と平野だが、過去プロツアーに即席ペアで出場したことがある。07年10月のオーストリア・オープンでは準々決勝でアテネ五輪金メダルの王楠、張怡寧組(中国)を破る金星を挙げて優勝。利き手が同じマイナス面もあるが、村上監督は「日本で過去最高の成績を残している。その2人が組まない手はない」と思いきって本格的なコンビ結成に踏み切った。
 福原より3歳年上の平野については「相手を見て作戦を立てるのが早い。(福原)愛にも遠慮せずにしっかり指示できる」とリーダーシップも買っている。目指すは01年の武田明子、川越真由の銅以来の表彰台。指揮官は「日本史上最強ペアになる可能性を秘めている」と期待を込めた。

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2009年2月12日のニュース