美姫復調3位 逆転優勝へ4回転がカギ

[ 2008年12月27日 06:00 ]

スパイラルを決める安藤美姫

 【全日本選手権第2日】GPファイナルで最下位の6位に沈んだ07年の世界女王・安藤が、SP3位ながら復調の兆しを見せた。国際連盟主催の大会ではないため非公認記録だが、65・02点は今季自己ベストだった。

 6分間練習の直後の滑走順に「凄い緊張感があって、死んじゃうかもしれないと思った」と振り返ったが、無難な演技を披露。ジャンプは3回転ルッツ―3回転ループのループが回転不足だったものの、3回転フリップ、ダブルアクセルを成功。表現力を示す演技点ではSP首位の中野を上回る高得点だった。
 昨季の世界選手権はフリーで無念の棄権。「スケートに対する気持ちを一からやり直した」と競技に真剣に取り組むことで、引退への思いを振り払った。首位・中野とは2・24点差。4年ぶりの全日本制覇は「体調、気持ちを見て決めたい」と言う4回転サルコーがカギを握りそうだ。

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2008年12月27日のニュース