真央まさかの２位発進も　逆転Ｖ３へ攻める

スパイラルを決める浅田真央

　フィギュアスケートの全日本選手権第２日は２６日、長野市ビッグハットで行われ、浅田真央（１８＝中京大中京高）は、まさかの２位発進となった。３連覇を狙う浅田は、女子ＳＰで冒頭の３―３回転の連続ジャンプのミスが響き、６５・３０点で２位。昨季の世界選手権、今季のＧＰファイナルを制した女王は、２度のトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）に挑む２７日のフリーで逆転を狙う。

【Ｇｏ！アスリート　浅田真央】

　３連覇を狙う浅田真央（１８＝中京大中京高）は、まさかの２位発進となった。冒頭の３―３回転の連続ジャンプのミスが響き、６５・３０点。それでも「結構、点が出たので、凄くビックリしました」と予想外の高得点に目を丸くした。
　今季４試合目。１度も成功していない冒頭の連続３回転ジャンプが、やはり鬼門だった。３回転フリップで着氷が乱れると、何とか跳び上がったループが２回転となった上に回転不足の判定。基礎点９・５０点のＳＰ最大の得点源で、３・００点しか稼げなかった。
　今季のルール変更で、名前をコールされてから演技開始までの時間が、制限なしから１分以内に変わった。「焦っていた感じがあった。もうちょっと気持ちを落ち着かせてれば」と話したが、ジャンプ失敗後は課題の３回転ルッツを完ぺきに決め「少しは良くなったかな」と手応えも口にした。
　首位・中野とは１・９６点差。フリーへ向けては「今、できるすべてのことを出し切って、攻める気持ちで頑張りたい」と２度のトリプルアクセル成功と、逆転の３連覇に意欲を見せていた。