魁皇 引退ピンチ「大関落ちた時は…」

[ 2008年12月27日 06:00 ]

引退危機を迎えた魁皇

 初場所(1月11日初日、両国国技館)に進退が懸かるカド番大関の魁皇(36)が引退危機を迎えた。26日、休場した九州場所3日目以来45日ぶりにまわしを締めたが相撲は取れず、友綱部屋に出稽古に来た潮丸相手にぶつかり稽古で押しただけだった。「大関を落ちた時は辞めると決めている。歩けないなら仕方ないけど今の状態なら出る」と出場に意欲を示したものの、初日の土俵に上がれるか微妙な見通しだ。

 左上腕筋挫傷および右下腿筋挫傷で約4週間の安静加療が必要と診断され、九州場所後は奈良で約1カ月間、ケガの治療とプールトレーニングなどを行ってきた。右足の痛みはなくなったというが、左腕については「日常生活でも痛みが出る時がある」と完治にはほど遠い状態だ。1月7日の横審の稽古総見も休む予定。「土俵で相撲の稽古をするかは少しずつ(ケガの)様子を見ながら」と話した。師匠の友綱親方(元関脇・魁輝)は「意外と長引いている印象。(初場所の)土俵に上がれるか上がれないか分からないにせよ、そこまで努力した過程が大事」と回復を見守る構えだ。

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2008年12月27日のニュース