初の16戦全敗か ライオンズいよいよ最終戦へ

[ 2008年12月27日 15:13 ]

 自動車産業の中心地として栄えた米ミシガン州デトロイトのフォード・フィールドを本拠地とする米プロフットボール、NFLのライオンズが全米の注目を集めている。急激な経営悪化に苦しむ自動車業界と同じように、今季の戦績は0勝15敗。28日(日本時間29日未明)の最終戦でパッカーズに敗れると、NFLのレギュラーシーズンが16試合制となってから初の全敗チームとなる。

 1勝15敗でシーズンを終えたチームは過去に8チーム。しかし「不名誉の殿堂入り」といわれる16戦全敗はいまだかつてない。シーズン未勝利は、14試合制だった1976―77年のバッカニアーズの例があるが、バッカニアーズは新規参入チームだった。DBのフィッシャーが「彼らは言い訳できるかもしれないが、われわれは…。負けたらデトロイトには帰れない」と話すのも無理はない。
 マリネリ監督は「15年前の優勝チームは忘れても、16連敗を初めて喫したチームを人々は忘れないだろう。何とか阻止しよう」と選手たちを鼓舞する。新人選手のスミスは、勝利の味を一度もかみしめることなくシーズンを終える可能性があることに「まるで悪夢だ」。同じくルーキーのシェリアスは「NFLで勝つということが、どういうことか全く分からない。スーパーボウルだと思って戦うしかない」と、最終戦をNFLの頂点を決める王座決定戦に例えた。(共同)

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2008年12月27日のニュース