「花の2区」は留学生対決に注目/箱根駅伝

[ 2008年12月27日 15:16 ]

箱根駅伝第1日2区を力走、区間新記録をマークした山梨学院大・モグス(右端)

 来年1月2、3日に行われる第85回東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)は“花の2区”で予想されるケニア人留学生の対決も一つの見どころだ。日大の絶対的なエースに成長した3年生のギタウ・ダニエルと、山梨学院大で3年連続してエース区間を任されてきたメクボ・モグスはそれぞれの思いを胸にレースに臨む。

 10月の出雲全日本大学選抜駅伝で日大の逆転優勝の立役者となったダニエルは前回2区で15人をごぼう抜き。だが、記録では1時間6分23秒の区間新をマークした先輩モグスに負けた。
 今季は9月の日本学生対校選手権で五千メートル、一万メートルともモグスに競り勝って2冠。医師の父が働くロンドンで開催される2012年五輪のトラック種目で金メダル獲得を夢見る21歳は「最後の箱根対決でもモグスに絶対勝つ」と意気込む。
 22歳のモグスは悲しみを乗り越えて、最後の箱根に懸ける。11月下旬に1番上の兄がマラリアで他界した。「すごく悲しかった」。急きょケニアに帰国し、葬式に出席したが、日本に戻ってからは、気持ちを切り替えて練習に専念してきた。
 前回大会は山梨学院大の2年ぶりのシード権獲得に貢献。「最後だから優勝したい。そして亡くなったお兄さんのためにベストで走りたい。もし2区になったら、ことしは1時間5分台を狙う」と、悲願の総合優勝に意欲を燃やしている。

続きを表示

2008年12月27日のニュース