新入幕は木村山ら4人/名古屋場所新番付

[ 2008年6月30日 11:00 ]

番付を手に笑顔を見せる新入幕の木村山(左)。右は春日野親方

 日本相撲協会は30日、大相撲名古屋場所(7月13日初日・愛知県体育館)の新番付を発表し、5月の夏場所の初優勝で初の綱とりに挑む大関琴欧洲は東の正位に座った。

 先場所の千秋楽結びの一番で勝負がついた後ににらみ合う大失態を演じ、ともに11勝に終わった両横綱は、朝青龍が2場所連続で東、白鵬が西となった。朝青龍は横綱在位33場所目で、千代の山を抜いて単独史上8位。
 大関陣では、32歳の千代大海が史上ワーストの12度目のかど番で進退をかける。関脇は安馬が4場所、琴奨菊が3場所連続。先場所10勝で敢闘賞の稀勢の里は小結に据え置かれた。11勝を挙げて敢闘賞の豊ノ島が7場所ぶりに小結に復帰した。
 新入幕は1993年春場所以来の4人。東洋大出身の木村山、モンゴル出身の光龍、先場所十両優勝の千代白鵬、高校相撲出身の将司が昇進した。再入幕はなかった。
 ロシア出身の阿覧が新十両で、初土俵から所要9場所での昇進は年6場所制で7位タイのスピード(幕下付け出しを除く)。玉飛鳥、土佐豊が再十両となった。

 ≪「勝ち越したい」と抱負≫新入幕の木村山は愛知県春日井市の春日野部屋宿舎で記者会見し「やっと上がれた。うれしい」と喜んだ。夏場所の栃ノ心に続き、春日野部屋からは2場所連続での新入幕。先を越された木村山は「悔しかった。早く近づけるようにと思っていた」と話した。
 先場所は初日から7連勝するなど、11勝4敗の好成績を残した。木村山は「(番付で)少しでも上がれるようにけいこに精進したい。勝ち越して笑顔で名古屋を終わりたい」と力強く語り、師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)は「(栃ノ心らと)切磋琢磨して、みんなで上がっていったらいい」と期待を寄せた。

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2008年6月30日のニュース