三洋全勝!北川2年連続トライ王

[ 2008年2月10日 06:00 ]

<NEC・三洋電機>後半、NECディフェンスのタックルを受けながらも果敢に攻めあがる三洋電機・北川(中央)

 ラグビーのトップリーグ最終節最終日は9日、東京・秩父宮ラグビー場で降雪で延期となっていた2試合を行い、三洋電機が34―7でNECに快勝。トップリーグ5季目で初のリーグ戦全勝を達成した。WTB北川智規(24)は2トライを挙げて今季14トライ。こちらもリーグ初となる2年連続トライ王に輝いた。プレーオフ(マイクロソフト杯)進出の4チームも決まり、17日の準決勝は三洋電機―東芝、サントリー―トヨタ自動車のカードとなった。

 赤いジャージーの野武士軍団が無敗でレギュラーシーズンを駆け抜けた。三洋電機がトップリーグ初のリーグ戦全勝を達成。宮本勝文監督(41)は「素直に、本当にうれしいです」とあふれる喜びを口にした。

 快進撃を支えた堅守が最終戦でもさえた。前半38分にフランカーのオライリーがシンビンで10分間退場。後半開始直後からNECにFW戦を仕掛けられたが、1トライに抑え込んだ。CTB榎本主将は「今季の三洋の象徴となる守備がしっかりできた」と胸を張った。

 リーグ新の593点を挙げた攻撃でも、WTB北川が昨年度に続きトライ王に輝いた。試合終了の笛が鳴った直後のラストプレーでは、残り約20メートル地点でルーズボールをSOブラウンが確保。北川は得点王争いをしていたブラウンからパスを託され、楽々とトライを挙げた。北川は「ブラウンも得点王が懸かってたのに…うれしかった」と感激の表情。2点差で得点王を逃したブラウンも「いつも相手のスペースに球を運ぶことだけを考えてるからね」と当然と言った口調で振り返った。

 宮本監督は「全勝しても優勝ではない。プレーオフに向けてしっかり準備する」と気合十分。唯一の全国タイトルである95年度の全国社会人大会はサントリーと27―27で引き分けての同点優勝。大一番で勝ちきれなかった過去と決別し、優勝候補の筆頭としてプレーオフに挑む。

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2008年2月10日のニュース